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高齢者の骨折について

   

みなさん、こんちは。

今回は高齢者の骨折について説明をします。

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高齢者の骨折は若者とは違い、その後の生活を大きく左右するものになります。例えば、80歳代でスタスタ歩けているような人が転倒してしまし、足の付け根の大腿骨頸部骨折をするとします。病院では家族や本人に手術の相談をすることになるでしょう。手術をするにしても、しないにしても、その後の生活は全く同じようなものに戻るのは難しいと認識しておく方がいいでしょう。手術をすると、すぐにリハビリを開始するでしょう。目標設定は術後の様子を見ながら家族や本人と相談しながら、医師か決めます。その医師の指示に基づいて理学療法士等のリハビリスタッフが直接関わることになります。

認知症があり、リハビリに対する意欲を持てなければ、順調なリハビリが行えず、そのまま寝たきり状態になることも珍しくありません。また、入院によって筋肉が低下すると、思うようリハビリができず、車椅子生活になる場合もあります。

高齢者の骨は大変もろくなっていきます。特に女性は閉経後のホルモンバランスの影響で男性以上に骨粗しょう症という骨がスカスカになる病気になりやすいです。骨粗しょう症は、骨を構成する主成分のカルシウムが減少するのです。イメージでいうと、スポンジ状のように骨の中が隙間だらけになってしまうのです。100歳を超えるような女性だと、体を触って動かすだけでも骨折することがありますので、介護は慎重にする必要があります。

一度骨粗しょう症になれば、治すことはできません。ですので、普段からの生活習慣で、予防するような対策をしておく必要があります。食べ物で言うと、牛乳、乳製品、大豆製品、小魚等を食べるようにします。それと同時にたんぱく質、ビタミンD、ビタミンKの摂取を行うことで、骨の形成を促すのです。日光浴も大切です。太陽の光を浴びることにより、ビタミンDの体内での生産を促すことができるのです。時間は一回で1時間というよりも、毎日10分ほどの日光を浴びる方が効果かがあります。

 

先ほど、骨折の例で大腿骨頸部骨折という名前を出しましたが、その他の高齢者が骨折しやすい場所として、上腕部の上腕骨頸部骨折、前腕部のとう骨遠位端骨折、尻餅をついときになる脊椎圧迫骨折などがあります。高齢者の住環境では、不要なものは排除するなどし、転落・転倒しないようにすることも大切なのです。

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