介護のヘルプ|介護士目線の介護現場

介護士の目線で介護の現場、介護士保険制度、老人ホームやデイサービスを解説、要介護者との生活にお悩み解消にお役立て下さい

家庭における急変時の対応

   

みなさん、こんちは。

今回は家庭で介護を要している高齢者が急変した場合の対応についてお話します。

00144

まず、普段から身体状況を把握してもらっている主治医の存在は欠かせません。時々、今まで病気もしたことないし、どこも悪いところがないから病院には行っていない。と言う方がいらっしゃいます。しかし、高齢者は症状が目に見えて現れにくいという特性をもっています。よって、月に1~2回は定期的に診察をして貰えるような医師を探して、上手に付き合っていきましょう。

 

高齢者、特に80歳を越えると、それまで元気でも急に倒れる等急変することがあり、決して珍しいことではありません。先ほどもお話しましたが、目に見えないところで、老化は進んでおり、身体のさまざまな部分の機能が低下しているのです。それを考えると、家族もそれなりの心得をしておく必要があります。

 

要介護状態で普段から飲んでいる薬や病気があれば、ひとつの用紙にまとめておくことをお勧めします。その中には、生年月日、既往歴等も含めて書いておきます。急変をしたり、救急車の要請をしたときに素早く情報を提供できるための手段として考えておきます。家族が一緒に救急車に同乗するのがベストではありますが、難しい場合はその用紙を手渡して、搬送される病院に直接行くのも一つの手段です。

 

高齢者の急変時と言えばさまざまなケースが考えられますが、一人で生活していても普段から家族が決まった時間に電話をしたり、玄関の鍵が開いているか確認して安否の確認を意識しておきましょう。

 

自治体によっては、見守りサービスといって、ボランティア等が一人暮らしの高齢者宅を毎日訪問するサービスがあったり、緊急時に高齢者自らが危険であることを知らせる装置を自宅に設置できたりもします。詳しくは、担当のケアマネジャーさんに尋ねたり、地域包括支援センターでも教えてくれます。

 

施設に入所していても、もちろん急変する可能性はあります。職員が少し目を離した間に呼吸が止まっていたと言う話もあります。これは、決して職員の不注意とか見守りがたりないとか言うものではなく、高齢者なら急変するリスクは常に抱えているということです。急変した場合にどうするのか、例えばすぐに救急搬送してでも病院で対応して欲しいのか、もしくは施設でできる範囲のことをお任せするのかを検討しおく必要があります。急にそのような状況が来た時に施設が側も困りますし、家族側も困惑しますので、心の整理と急変時はどうしたいか、早い段階で考えをまとめておく必要があります。

 - 介護, 介護士, 在宅介護