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介護施設で良好な人間関係を築くために

   

みなさん、こんにちは。

今回は介護施設で良好な人間関係を築くためのヒントをお話します。

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女性中心の職場とされている、介護施設ですが、実際私が勤務する施設でも7割が女性です。ひと昔前に比べて、働き易い環境になっていることは確かですが、退職をしていく職員もいることは事実です。

その原因のひとつに人間関係が少なからず影響しているように思います。まず、同じ部署での人間関係、これはとくに介護職間に多い問題です。特にグループケ

ア(ユニットケア)を取り入れている特養等は、グループ間でのイザコザがあるようです。次に、横の繋がりの人間関係です。施設での職種の場合、様々な職種が存在しますが、利用者(高齢者)を取り巻く中で、他職種の連携が上手く行えないと、一番に迷惑がかかるのがそこに住んでいる利用者なのです。

 

介護職員間での人間関係は、お互いの距離感が影響しています。「仲よくなりすぎる」あるいは「仲間に入れない(入りにくい)」のふたつがあります。

前者の場合は、若い世代に多いようです。職場を離れて、プライベートで会うようになった場合は、今まで見えなかった悪い面が見えるようになるのです。また、インターネットの普及でフェイスブックやライン等で、お互いの行動を手にとるように分かるようになってきたのです。一線を越えてしまうと、急に関係がギクシャクするようです。

 

横の繋がりによる人間関係は、それぞれの専門分野が強く表面に出た時に互いに反発したり、実際は存在しないのに横の関係を上下の関係と誤認する場合があるようです。介護施設はプライドを持って、それぞれが自分の専門分野を全うして利用者の支援をしていきます。その過程において、他部署の言動が納得できなかったり、批判的な発言を耳にしたりすると、反発するのです。また、先輩や後輩という上下関係ではなく、職種において「自分より立場が上、下」という思い込みが引き起こし、プライドを邪魔された時にぶつかるようです。

 

考え方として、まずは、「誰のための支援なのか」と言うことをそれぞれが念頭に置く必要があります。利用者を中心として、その方のために支援をしていくというのが本来の姿なのです。それを忘れて、少しでも自分達の立場が優先するようなことになると、バランスが崩れていくのです。

 

プライベートで仲良くなるのはいいですが、出会いはその職場(施設)にあります。自分達の言動が利用者を差し置いていかないようにしなければなりません。

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