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高齢になると起こる生理的な変化

   

みなさん、こんちは。

今回は高齢になると起こる生理的な変化にいて考えたいと思います。

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年をとると外見が変化します。「歩き方が老けて見える」「背中が曲がってくる」「髪の毛が薄くなってくる」「白髪が増える」「歯が抜けて入れ歯になる」「シワ・シミができる」等いろいろ思いつきます。こうした外見の変化は加齢に伴う老化現象の兆候であり、個人差は大きく、人によってはいつまでも髪の毛は黒く、シワやシミも少ない人がいます。

 

しかし、逆に多くの部位に兆候が現れる人もいます。こうした身体的な兆候が生理的老化なのか、それとも何らかの病気なのかを判断して対応することで、病気の早期発見、予防、事故の予防やリスクの回避を行なうことができるのです。

 

高齢者は、外見の老化現象、身体臓器の老化現象によりさまざまな発症が起こり、疾病の発症サインとして読み取ることができます。しかし、高齢者は思うように症状が伝えられないことで、重度化するまで訴えがなく発見が遅れることもあるのです。家族であっても介護する側から、「痛いところはない?」等具体的に声かけをして、症状を積極的に聴き取ることや、表情や身振りを読み取ることで早期発見に結びつけることが可能になるのです。日常生活中に知ることができる訴えを読み取ることは、家族が介護する上で大切です。

 

高齢になると起こる身体の痛みは、いろいろな病気が隠れている可能性があります。本人から、どの部分がどのように痛むのか聞いて、早期に対応することが必要です。また、体内の皮脂や水分量が減少して乾燥することで、全身にかゆみを感じることもあります。「孫の手」を使用するのは高齢の方が多いですが、これが加齢と伴に乾燥することを表しています。かゆみは手足、背中等に多く、乾燥が増すとひび割れを起こし、肌着の種類によってもかゆみが増す場合もあります。掻くことで一時的な対策にはなりますが、根本的な解決にはなりませんので、症状を合わせて塗り薬等で対応することが必要になります。

 

足がパンパンにむくんでいる高齢者も見かけるのでないでしょうか?むくみは、血管の働きが弱まり、皮下水分量が過剰になる状態です。高齢者の場合は、血管の機能が低下して活動性も低くなることから、むくみを感じている人は多く、症状によっては重大な疾患を抱えている場合もあるので注意が必要です。

 

下痢や便秘で悩む高齢者も多いでしょう。胃腸の働きが低下したときに、すぐに便として症状が現れます。高齢者の場合、加齢と伴に機能が低下して、下痢や便秘という症状になりやすいのです。

 

このように、加齢と伴に生理的な変化が起こりますが、介護者は症状に合わせた対応が必要となります。

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