介護現場での介護士の役割
みなさん、こんにちは。
今回は介護現場での介護士の役割について考えていきます。
例えば訪問介護事業所での介護士の役割はなんでしょうか?
食事介助
入浴介助
排泄介助
整容介助
更衣介助
このような介助の内容を思いつくのではないでしょうか。
勿論、これらのことは、利用者や家族が求めている当然のことで、生活の支援ですね。
もうひとつは、利用者の異常にいち早く気付くことです。
「2日前にはなかった臀部がすこし赤くなっている・・・・」
「これまでいつも介助した食事はよく食べていたのに、今日はあまり食べない・・・」
「トイレに行って便座へ座ろうと介助をしたら、脚に力を入れにくそうにしていた・・・」
このようなことは気付きです。
気付くために必要なことは何でしょうか?
「普段の様子を把握しておくということです」
では、把握するためには何が必要でしょうか?
観察力が必要です。
常に介護士は観察しながら介助に当たらなければなりません。
異常に気付いた後は、各職種との連携です。
皮膚が赤くなっていれば、医療・看護との連携で床ずれにならないように、対応していかなければなりません。食欲がなければ、栄養関係との連携も必要となるでしょう。また、脚の筋力低下が気になれば機能訓練との連携をとる必要があります。
介護士が最初に気付きやすい立場なのです。また、入浴介助では全身を観察できる唯一の機会です。普段目にすることのない、足の先や脇、腰部等は特に観察が必要です。場合はよっては、アザが見つかることもあり、虐待を疑うケースもあるのです。虐待ともなれば、事業所ないだけの問題ではありません。行政や地域包括支援センターを巻き込んで、調査をする必要があるのです。
このように、介護士は普段の介助と合わせて、利用者の異常に早期に気付くために観察が必要なのです。観察力を身につけるには、それぞれの利用者に対して常に気を配る必要があるのです。自分が直接関わらないでも、時間帯でどんな行動しているか、他者とのトラブルはないか、ベッドから離れている時は何をしているか、常に意識しておきましょう。
観察力のない職員は、正直なところ成長は期待できません。また、どの仕事をしても、自分で気付いて行動できないで、他人に先を越されてしまうことになります。観察力は介護士に必要な能力のひつとであることを忘れずに、普段の生活支援にあたっていくことが必要なのです。