介護のヘルプ|介護士目線の介護現場

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近年の特別養護老人ホーム

   

みなさん、こんにちは。

今回は特別養護老人ホームで勤務する僕が、実際にどのような生活が送られているかを説明していきます。

まず、特別養護老人ホームについて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

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昔は、人目から避けるため、街に近い場所ではなく、山の方に建設されていた時代もありました。昔のイメージは、なんとなく気持ちがいいイメージがなかったのではいでしょうか?

 

現在は2000年に介護保険制度がスタートして、新しい法人ができて建物もどんどんできていますね~。特に、近年は一部屋に何人も入って生活する「多床室」でなく、一部屋をひとりで使うことができる「個室」が増えています。個室になることで、プライベートが確保できますし、少々大きなボリュームでラジオや音楽を聴いても迷惑を掛けることが少なくなっています。また、部屋のなかを自由にレイアウトできます。好きな演歌歌手のポスターを貼ったり、思い出の写真や家具を自宅から持ってきて、ご自分にあったようにできるのです!!

 

設備ですが、僕が働く施設は全体に床暖房が導入されています。利用者は勿論ですが、そこで働く職員も快適です。床暖房は事務職員が一括で温度を管理していて、真冬でもその他の暖房を使わなくていいぐらいなんです!部屋によっては、暑いぐらいです・・・。

 

トイレは一部屋にひとつ設置されているところもあります。僕のところでは、部屋と部屋の間にひとつあり、二人でひとつを使うようなかんじです。施設の一画に数人がまとめて利用できるようなトイレではないのです。また、電気は感知式で扉を開けたら自動で点灯しますので、夜でも安心ですよ!

 

お風呂も快適です。高齢になると、足腰が弱り温泉のような浴槽に入ることができなくなります。そこで、頼りになるのが、「機械浴」や「チェアー浴」です。機械浴は寝たきりの人が横になったまま湯船に浸かれるのです。職員が主に二人で介助してくれます。自宅では湯船に浸かることができなくても、施設では気持ちよく浸かることができるのです!また、チェアー浴は、濡れても大丈夫な入浴用の車椅子に移り、そのまま車椅子ごと湯船に浸かれるものです。基本、普段から車椅子に乗ることができる方は、チェアーよくでOKなのです。

食事ですが、これも施設によって様々です。昼食だけバイキングのところもあれば、いくつかあるメニューのなかで、選択できる施設もあります。僕の施設では、そのようなことはしていませんが、毎月1日と何かの記念日や祝日には、ご馳走が出ています。

ちなみに、利用者に人気のメニューはカレーなのです。少し意外ではありませんか?

今回は、最近の特別養護老人ホームについて書いて見ました。昔のイメージとは随分変化してきていると思います!

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