介護のヘルプ|介護士目線の介護現場

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更衣の介助でするべきこと

   

みなさん、こんちは。

今回は高齢者の更衣の介助でするべきことをご説明します。

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冬場は、寒さで手足が緊張し、動作がうまくできなかったり、また、風邪をひいたりすることがないように、室温を調整します。部屋は暖かくても、身体に触った介護者の手が冷たければ、寒い思いをさせてしまいます。かならず、介護者は手を暖めてから介助をします。衣類を着替えるときは、誰でもカーテンを閉めたり、扉を閉めたりして、外から見えないようにしています。介護する側は、自分が着替えるわけではないでの忘れがちになりますが、着替えをするのは高齢者本人です。高齢者の羞恥心には十分配慮しなければなりません。

 

衣類は本人の選んでもらえるように支援します。気候や目的に応じたアドバイスは必要です、何を着るかは本人が選ぶようにします。普段お世話するながれで、一方的にコレだと決め付けることは、生活の意欲をなくすばかりか、尊厳を奪うことにも繋がります。また、高齢者にとっては、介護者は着替えるときの窓の外の人と同じです。タオルなど肌が露出しないように配慮し、ヘルパーの不手際で恥ずかしい思いをさせないように気をつけなければなりません。

 

麻痺などがある側の手足を無理に動かすと、痛い思いをさせたり、場合によっては骨折したりうまく着替えられないことで本人にとって苦痛を与えます。「動かせる」「動きやすい」側の十分に動かし、麻痺などがある側の手足をまず通せば、「動かせる」「動きやすい」側の手足を十分に曲げたり伸ばしたりして通すことができるのです。反対に脱ぐときは、まず「動かせる」「動きやすい」側の手足を十分に曲げたり伸ばしたりして袖を抜けば、麻痺などがある側の手足の袖などは簡単に抜けたりします。

 

衣類は重ねて着ています。下に着ている衣類の袖がめくれ上がっていたり、肩の線が前すぎたり、後ろ過ぎたり、ズボンの中心が合っていなかったりすると、気持ちが悪く不快ですし、動作を妨げる原因にもなります。

 

特に寝たきりの人に気をつけてあげることですが、衣類のシワを作らないように注意をしないといけません。シワがあると、身体に触れることにより痛みや不快感を感じることがあるのです。私達でも、背中にシワがあるまま寝ていると身体をずらし無意識直していると思います。また、寝たきりの人にとってシワは床ずれの原因にもなります。出っ張り部分が皮膚に触れることによる、特定の箇所に圧がかかるからです。なにげない事ですが、寝たきり高齢者にとっては大事なことですので、注意をしましょう。

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