介護のヘルプ|介護士目線の介護現場

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在宅介護での工夫 ~便器周りを清潔に~

   

みなさん、こんちは。

今回は便器周りの掃除が大変という時のアイデアをご提案します。

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在宅で排泄の介護をしていると、トイレの直前で尿・便失禁をしたり、男性だと排尿を立ってするため、周囲に飛び散る経験をしたことがあるのではないでしょうか?年齢を重ねると、足腰が弱り尿意を感じても、トイレまで間に合わなかったり、くしゃみや少し力を入れただけで漏らしてしまうことがあります。尿失禁の頻度は多く、後の始末が大変だという声をよく聞くことがあります。

 

普通の布製のトイレットマットだと洗濯の頻度も多くなるし、便が付いたときは洗濯機に入れることが出来ないため、手洗いが必要となりとても大変だと思います。また頻度が多くなると精神的ストレスも強くなり、介護する方はついつい本人に辛く当たってしまい、お互いにいやな想いをすることがあると思います。

 

そんな時に便利なのがペット犬用のトイレシートです。このトイレシートをトイレの便器付近に敷きます。犬用は面積が広いので2~3枚もあれば、少々失敗してもシートが吸い取ってくれるため清潔を保つことができます。しかも、吸水性があるため飛び散らず吸収するので、汚れたらサッとシートを剥がして、簡単に捨てられるのです。

 

布製の正規のトイレットマットと違い、少し見た目が悪いですが、使用する本人や家族のことを考えると、便利な方法なのです。来客のときは剥がしておけば、他人の目を気にしたり、本人の自尊心を傷つけることもないでしょう。

 

ひつとだけ注意点があります。このトイレシートをそのまま床に敷いたのではめくれたり、場所に移動したり、場合によっては高齢者の足がもつれて転倒する原因になることもあります。シートはテープでしっかり固定して動かないようにすることが大切です。特に便器の前方はシートがめくれやすくなるためしっかり固定しましょう。固定するテープは簡単に剥がせて、後も残らない養生テープやマスキングテープが便利だと思います。

 

また、トイレだけではなく、ベッドの横なのどに設置することがあるポータブルトイレにも使用は可能です。ポータブルトイレの場合は畳の上に置く場合があり、ペットシートを敷きにくいので、一畳用の小さなカーペットを敷いて、その上にテープで止めると使いやすいです。この時もトイレに敷くときと同様で、シートが足にもつれないようにテープでしっかり止めるようにして安全への配慮を忘れないようにします。

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