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排泄介助について

   

みなさん、こんにちは。

今回は排泄介助について説明致します。

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排泄とは、自分の意思に関わらず一日の中で何度も繰り返されますね。人間が生きている限り、食事をしたり飲み物を飲んだり、排泄する動作は、自分の意思では止めることができません。普段は尿意や便意を感じることにより、その都度トイレに行くのが一般的です。普通、排泄は人の前でするものではないですよね?また、公衆トイレ等には「おとひめ」といって、排泄の際に音を隠すために水の音が流れる装置があります。それほど、羞恥心を強く感じさせる生活の行為なのです。

 

もし、何かの原因で自分ひとりで排泄ができなくなった場合は、一番人に知られたくないし見られたくない排泄動作を、他人の手を借りなければなりません。そのようになったらとても心理的に辛い思いをするでしょう。その負担が原因で、尿意や便意を我慢したり、水分や食べ物の摂取量を減らしたりして、病気になったりして、辛い思いをするかたもいるのです。

 

介護する側はこれらのことが起こりうる事実を念頭にいれて、日々介助をしていく必要があるのです。まず、排泄時は、窓やカーテンなどでプライバシーを守らなければなりません。毎日の介護になると、相手の羞恥心に対してついつい気持ちがおろそかになりがちです。しかし、恥ずかしいという気持ちを最大限排除する必要があるのです。また、温度管理をして寒くないようにすることも必要です。下半身の衣類を脱がないといけないため、通常の温度では寒く感じることがあります。私たちだって、真冬にトイレでズボンを下ろすと寒いと思います。トイレに座っている場合は、下半身にバスタオル等をかけてあげると、寒さ対策にもなるしプライバシーの保護にもなるので、お勧めです。

 

排泄介助では、清潔面でも配慮が必要です。特におむつをしている人がおむつ内で排便をしてしまったら、とても不愉快になると同時に、広範囲に渡り臀部が汚れてしまいます。特に女性の場合は、尿道と肛門が近いため、汚れた状態が長かったり、拭き方を間違えると尿道にばい菌が入り、尿路感染症という病気になってしまいます。これを防ぐためにも排泄の処理は清潔に行い、本人に不愉快な思いをさせてはいけません。具体的な方法としては、排便がおむつ内にあったときは、洗浄液で流して汚れがなくなるまで拭いてあげましょう。ただし、あまり拭きすぎると皮膚がただれる場合があるので、注意が必要です。

 

このように、排泄介助は配慮するべきこと沢山あるのです。相手の気持ちになって、丁寧な介助をしてあげましょう。

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