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高齢者(利用者)家族との付き合い方

   

みなさん、こんにちは。

今回は、高齢者(利用者)家族との付き合い方についてお伝えします。

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高齢者の家族には色々なタイプがあります。全員同じように接していたのでは円滑なお付き合いができません。今回は高齢者家族のタイプ別に分けて付き合い方を考えていきます。

まず、ご要望が多いタイプとの付き合い方です。とても熱心な方に多いタイプです。本人のために家族は勿論、施設としても多くを望んでくるのです。また、なにかあればマメに連絡もありますし、分からないことはすぐに聞いてこられます。このタイプは受身ではいけません。こちらが気になることがあれば、どんどん本人の身体状況等のお知らせをしてあげましょう。そうすることで、こちらを信用してくれますし、安心感を持ってくれます。利用者である親をとても考えられている家族なので、こちらもそれに応えてあげられるように努力が必要です。

ある程度のことを施設や事業所に任せてくれるタイプがあります。「何か気になることはありますか?」と尋ねても「特にないです」「お任せします」という返事多いです。このタイプの中には本人と家族の関係が遠くて、あまり熱心でない人と、施設や事業所を信じてくれているタイプに分けられます。実際の介護の現場ではどちらか把握することができないと思います。少なくとも、本人が普通ではない状態になったときは電話で構わないので、連絡しておく方がいいです。内密にしておいて大事なってから、お話するのではなく、こちらの持っている情報はどんどん発信してあげて、益々強い信頼関係を築けるようにしていきます。

職員とのコミュニケーションを良好に保ちたいと思う家族さんもいます。本人が重度の認知症の家族に多いです。面会には来るのですが、本人とのコミュニケーションが取りにくいので、職員とコミュニケーションをとろうとする傾向にあるようです。稀ではありますが、住所を聞かれたり、電話番号を聞かれたりします。はっきりと断り、事業所だけの関係に留めておいて下さい。その方が、お互いに本当の意味での良好な関係が築けると思います。

職員に物凄く気を遣う家族さんがいらっしゃいます。傾向として、介護を制度上のサービスとして捉えるよりも、福祉でお世話になっているという気持ちが強い人に多いです。職員側はこのような謙虚な態度に対して、勿論横柄な態度ではいけません。こちらこそいつもお世話になっているという、謙虚な気持ちで対応しましょう。そうすることで、好循環になり益々絆が深まります。

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