介護のヘルプ|介護士目線の介護現場

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関節リウマチという病気について

   

みなさん、こんちは。

今回は関節リウマチという病気について説明をします。

 

この病気は、関節に炎症が生じて痛みや腫れ、変形が起こり、関節の機能が徐々に障がいされていく病気なのです。本人は手先を使うような動作ができなくなり、生活に支障が出てしまうのです。

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主な症状として、初期段階では両手・両足の指の関節が左右対称に朝こわばることから始まり、腫れと痛みが様々な関節に出現してくるのです。関節以外の症状としては、全身がなんとなくだるい(倦怠感)、脱力感、微熱、食欲の低下、貧血、肺の炎症、目や口の渇きがあります。

 

原因は、実は真実は不明なのです。ただ分かっていることは、免疫系が異常をきたしているということです。そのため、難病に指定されています。治療方法としては、免疫系の働きを正常に戻すための薬を飲んだり、消炎鎮痛薬やステロイド薬、生物学的製剤による薬物療法が行われます。また、炎症が落ち着いたら、できる範囲で構いませんので、適度な運動をすることで筋力強化と関節の拘縮の予防を心がけるとよいでしょう。

 

介護の現場では、早期発見することにより本人の負担を軽減することができます。先ほども説明しましたが、左右対称の関節の痛みや腫れ、1時間以上続く朝のこわばりが6週間続く時は関節リウマチを疑い、病院を受診するなど早めの対応が大切です。

 

介護の現場で理解しておくと良いことがいくつかあります。この病気は関節だけでなく、全身が消耗する病気なのです。症状は天気に左右されることがありますので、理解しておきましょう。日常生活に支障がでるようになれば、介護が必要となりますが、自分でできることは自分でしてもらうようにしましょう。例えば、食事の際は自助具といって工夫された食器やスプーンを使うことも忘れてはいけません。排泄は衣類の脱着はどうしても自分で行うことには限界がありますので、お手伝いが必要になる場面があるでしょう。このような場面では、「したくてもできない」という相手の精神的な状況を十分理解してあげて、適切な言動で支援することも大切です。

 

施設に入所してしまうと、特に対処をすることなく、現状の困っていることに対して支援することが多いです。本人や家族と相談して病院受診により、医療的な対応をするかを検討し、施設側もそれに適応した対応をしていくと良いでしょう。関節リウマチは日常生活を阻害する厄介な病気ですので、周囲の理解と協力が必要です。

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