介護のヘルプ|介護士目線の介護現場

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口腔ケアについて ~免疫力アップ~

   

みなさん、こんちは。

今回は口腔ケアによる免疫力アップのお話をします。

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冬から春にかけての乾燥する時期、抵抗力が低下した高齢者が最も注意したいのがインフルエンザの流行です。ワクチンもこれから流行オする型の予測が合えば有効的で毎日の口腔ケアという身近な方法が、インフルエンザの予防になることをご存知でしょうか?私の特別養護老人ホームでも口腔ケア力を入れていますが、特にインフルエンザが流行している時には、口腔ケアと緑茶による水分補給を実践しています。三食の後の口腔ケアは勿論ですが、口腔内が乾燥しているとうがいをしてもらったり、お茶を飲んでもらったりしています。寝たきりの方も、特殊な器具を使用して口腔ケアを行っているのです。その結果、インフルエンザ等の一般的に流行しやしい感染症にかかる人はほとんどいません。

 

では、口の中をきれいにすることにより、なぜ風邪やインフルエンザが予防できるのでしょうか?私達に身体は普通、細菌やウイルスが浸入しようとするとき、異物を浸入させまいとする防衛反応を持っているのです。例えば、異物が鼻から浸入すると、鼻毛に絡め取られたり、くしゃみをして外に飛ばされます。また、口から入ろうとすると唾液に含まれる抗菌物質で弱らさせ、喉へと浸入しにくくなります。仮に喉に浸入しても、粘膜につかまって、粘液につかまって、痰として外に出されてしまいます。人間の身体って本当によく出来ていると思います。

 

しかし、口の中が細菌で汚れており不潔な状態が続くと、防衛機能がうまく機能しなくなるのです。口腔ケアは口の中をきれいにして唾液が良く出るような状態にしたり、口に飛び込んだインフルエンザや風邪の細菌などを洗い流せるという効果があるのです。ですから、口腔内を清潔に保つことは防衛機能を高めることにつながり、身体にとっても有利に作用し、全身を健康な状態にすることがきるのです。

 

ウイルスや細菌がさまざまな防衛機能をかいくぐって、体内に入り込んでも、すぐに病気を起こすわけではありません。異物に対する抗体やリンパ球が細胞やウイルスに対して猛攻撃をしてくれるのです。こうした免疫力は年齢とともに低下していきますが、栄養状態が悪いとさらに低下するのです。抵抗力をアップし、健康を保つためには、やはり口から食べることが基本となるのです。口を健康に保つことは全身の健康状態保つことにも繋がることを忘れてはいけません。

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