食事介助
みなさん、こんちは。
今回は食事介助について説明をします。
食事は生きていくことの基本であり、普通は朝・昼・夕の3回の食事をすると思います。しかし、食事をすること自体を普段から、生命維持のためと思いながら食べている人はいないでしょう。空腹を感じたり、食べ物がおいしそうに感じたりしたら、食欲がわき、自分の生活パターンに合った食事をしています。
例えば、朝食はかならず、たくあんと味噌汁と目玉焼きという人もいれば、焼き魚や海苔を食べるという人もいると思います。しかし、どちらの人も一日の活動に必要なエネルギーは、一日の全体で摂取しているのです。エネルギーが不足すれば、空腹を感じて、食欲が沸いて食べようとします。ところが、食事がおいしい、空腹を感じる食欲は、精神的な状態に大きく左右されます。ストレスを感じたり、人間関係が上手くいかないとき、孤独や不安などによっても食欲は低下することがあると思います。
食事を食べることができなく理由は、身体機能の障害により摂取の動作が困難になることだけではなく、食べたいという意欲に大きく関係しています。
何かに原因で食事をすることが難しくなったとき、摂取量が不足し、健康に著しい影響を及ぼします。食事は心身ともに健康に生活をするために大変重要なのです。
食事介助で気をつけることは色々あります。まず、食事前におむつ交換等の排泄は済ませておく必要があります。濡れたままのオムツであったり、食事途中でトイレに行きたくなると美味しく食べることができません。
姿勢も大切です。ご自分で姿勢を整えるのが困難な場合は、食事途中で身体が前にずり落ちてしまったり、左右に傾いてしまったりと姿勢が崩れることで食事に時間がかかったりします。また、食事途中で疲れてしまったり、食欲が低下する原因となる可能性があります。食事をする間、姿勢ができる限り崩れないように、食事を始める前に姿勢を整えておきましょう。
食事中の観察も必要です。高齢者は噛み砕く力も低下するため、あまり硬いものは食べることができません。また、水分は咽込むことがあり、スムーズに食事を摂取する妨げになることが多いのです。施設では一人ひとりに合わせた食事形態で提供しています。在宅でも、大きなものを細かくしたり、咽やすいものはトロミ剤を使用してはちみつ状にするなど、個々に合わせた食事を食べてもらうように心がけましょう。