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在宅介護での工夫 ~食欲がなくなったとき~

   

みなさん、こんちは。

今回は食欲がなくなったときの対応方法をご説明します。

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高齢者が食欲がないといっても、個々の状態によって対応は違ってきます。例えば、ある程度自分で歩くことが出来る活動性の高い方と、一日のほとんどをベッドの上で過ごされるような活動性の低い方では全く同じ対応ではいけません。また、本人や家族の意向を踏まえるのなら、100歳と70歳では違いますすね?

 

ある程度活動性の高い、普段は元気な方が一時的に食欲がなくなったのなら、身体面ではそれほど心配することはないでしょう。少し様子をみて、全く食べない食事が2回続けば病院の受診をお勧めします。精神面でもなにかあった可能性もあります。辛いことや悲しいこと等、食欲不振になるような原因があればそっと追求して、場合によっては取り除く必要もあるでしょう。

 

活動性が低い高齢者は注意が必要です。単に食事をしないという栄養面でけでなく、水分が摂取できなくなると生命に危機を及ぼすこともあります。高齢者は食事に含まれる水分と合わせて、1200mIほど必要と言われています。口から何も入らないとなると、あっと言う間に脱水状態になるのです。勿論、栄養失調の危険もありますので、口から食べものが摂取できなくると体重はどんどん減少し、抵抗力もなくなり感染症に罹患する可能性が高くなったりもします。一日のうちでまったく口から食べ物を食べていないという状態は極めて危険な状況です。少しでも、食欲不振を感じたら早めの対応をしましょう。

 

具体的な食欲不振への対応ですが、まずは原因にあった対応をすることが大切です。口腔内に口内炎ができてはいないか。一口の量が大きすぎて噛み切れないのではないか。顎が外れる場合だってあるのです。原因の特定ができなければ、やはり病院の受診がや看護師の指導を受けると良いでしょう。加齢と共に食欲がなくなるときもありますが、この場合は少ない摂取量で高いカロリーを摂取できるように工夫が必要です。特に、ドラッグストア等で販売されている、高カロリー栄養補助食品というものはよる利用されています。液体状のものやプリンのような固形状のものがありますし、味も飽きないように様々なものが用意されています。ある程度の量をストックしておいて、食欲不振を感じたら素早く出せるようにしておくと良いでしょう。さらに、医師からの処方があれば、医薬品としての高カロリー食品があります。これは医師の診断を受ける必要があるので、店頭で購入することはできません。普段から栄養状況について把握してもらい、迅速な対応をしてもらうようにしましょう。

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