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特別養護老人ホームでの生活 ~介護編~

   

みなさん、こんにちは。

今回は特別養護老人ホームでの介護の様子をご説明します。

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昔は三大介護と言われていた食事・入浴・排泄がやはり介護の中心になります。まずは食事からみていきます。

 

食事

食事をすると行為は比較的遅くまで衰えません。しかし、特別養護老人ホームでは多くの方が食事介助を必要としています。器を手でもてない人。おかずをスプーンですくっても、うまく口まで運べず、途中で落としてしまう人。認知症の影響で自分で口に入れる量を調整できなくて、一気に大量のおかずを口に入れてしまう人。食事介助を必要とされる方はいろいろな理由があるのです!!

また、通常ですと水やお茶の水分は喉を通り胃まで運ばれますが、高齢になると気管に入る場合はあります。これは喉にある弁が食事通ったとき機能しなくなるのです。年をとるということはこのようなことも引き起こすのです。

 

 

入浴

温泉や銭湯のような大きな浴槽は不向きです。ほとんどの施設には機械で入浴できるようになっています。浴室の床は滑りやすく歩きにくいため、普段は歩く人でも器械を使い入浴介助を受けることが多いです。逆に言えば、入浴は一歩間違えれば大事故になる可能性を秘めているのです。

実際の入浴では、自分でからだを洗うことができない人が多いです。洗うことができたとしても、十分に洗うことができず職員が洗い直しをすることが多いでしょう。

 

排泄

排便や尿がでることを感じない人は、トイレにいくことができません。また、トイレに行きたくても足腰が弱りトイレまで行くことができない人もいます。このような人たちへは、オムツや紙パンツを履いてもらいます。介護職員はトイレにお連れして、一連行為をお手伝いします。また、オムツの人へは排便・排尿を問わず職員が交換しています。

施設によっては、「オムツ外し」といって利用者の尊厳を守るために、なるべくトイレにで排泄できるように取り組んでいる施設もあります!これは、僕も経験しましたが、簡単なことではありません。

 

このようにな感じで介護が行われています。普段、介護で気を付けないといけないことは、異常をいち早く発見することです。そのためには、利用者それぞれの特徴を把握して、通常の様子を頭に入れることが大切なのです。異常を発見したら、看護師と連携して利用者が健康でいられるようにしなければなりません。

介護と看護の連携がしっかりしてこそ、利用者には安心したサービスを受けられるのです。

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