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在宅介護でのストレスの原因

   

みなさん、こんにちは。

今回は在宅介護でのストレスの原因について考えていきます。

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自宅で介護をするということはとてもとても大変なことです。

 

「オムツ交換していると、途中でおしっこが出て、ベッドが濡れた」

「認知症で外に出たまま帰ってこなくなり、警察のお世話になった」

「両親を一人で介護しており、夜も熟睡できない」

このような苦労は在宅介護していれば、珍しいことではありません。

 

また、早い人は30代後半で親の介護をしないといけない状況になります。この年齢だと親は70代ぐらいでしょう。男女とも平均寿命が80代を超えていることを考えれば、先が見えないといった状況でしょう。これからのことを考えただけでも、心が折れそうになると思いませんか??

 

昔は親の面倒は長男が・・・と言われていました。

皆さんはどのようにお考えでしょうか?

現在も地域性によってはこの考は残っているようです。

長男が働いていると、その妻がお世話することもあるでしょう。また、その長男に姉がいると、介護を巡って姉との関係もギクシャクすることがあります。実際に介護で関わるのは長男の嫁だけど、口だけ横から出してくるのが義姉というケースがあります。

この様に、直接的な介護にストレスを受けるばかりではなく、兄弟での人間関係に悩む人が多いのが現状です。

直接的な介護で悩む人は、真面目で熱心で「こうでなければならない」と自分で勝手に理想像を作っている人が多いようです。

 

例えば、

「認知症で高齢でも身なりをきれいにしておかないと、近所にみっともない・・・」

「施設に預けることは自分が楽をしていること、近状の人にどんな目で見られか・・・」

このように固定された考えになっている場合があります。

 

今は少子高齢で、少ない子供の数で親を支えないといけません。それは身体的な面だけでなく、金銭的な面でも同じです。以前は、自治体に介護を依頼するという「措置制度」でしたが、2000年から介護保険制度が開始され、「契約制度」になっているのです。

残念なことに、時代の流れで日本は高齢者にとって住みにくい状況になっているのです。

介護する側は、この時代の流れに付いていき、自分で自分の首を絞めないようにしなければなりません。介護問題は「介護難民」「介護離職」「老老介護」「認認介護」というような、様々な社会問題を生み出しているのです。

 

介護をストレスに感じることは、これまで辿った歴史を振り返ると仕方がないことなのかもしれませんね。

 - 介護, 在宅介護