介護のヘルプ|介護士目線の介護現場

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バイタルサインについて

   

みなさん、こんちは。

今回はバイタルサインについて説明をします。

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バイタルサインとは体温、血圧、呼吸、脈拍、意識レベル等のことを言います。普段から利用者の観察を重要視する介護職としては、異常値を発見するために非常に大切なことですので、理解しておく必要があります!!

まず、体温ですが一般的には朝に測定するほうが低く、夕方に高くなる傾向にあります。これは日内変動と言われるものですので、平熱の範囲で上下します。また、平熱と言っても個人差が大きいのが特徴です。平熱が35度後半の人なら、36度後半になっただけでも倦怠感を感じることがあります。逆に平熱が高いと少々の発熱では、普段とあまり変わらない様子で過ごすこともあります。

図り方は、わきの下、耳の中、口の中、直腸がありますが、一番多く図られる場所はわきの下です。しかし、高齢者になると肩の関節が固まり、わきが開きにくかったりして苦労することが多いです。ですので、耳の中や口の中でも図ってもいいですが、普段から同じ場所で図らないと、場所によって微妙に体温が違うので注意が必要です。

 

次に血圧です。血圧とは血管壁に及ぼす圧力をさします。血圧の基準値は収縮期血圧(最高血圧)は130mmhg以下で拡張血圧が85mmhg以下の場合をです。一般的に加齢に伴い血圧は上昇する傾向にありますので、血圧が気になる高齢者へは普段から測定をしておいて、平常値を把握しておく必要があります。

 

普段、何気にしている呼吸も測定することがあります。一般的には意識することない行為ですが、高齢者になり肺の機能が低下すると酸素が必要となるぐらい必死にすることがあります。1分間に24回以上の場合と12回以下の呼吸は何か疾患が隠れている場合があるので注意しましょう。

 

脈拍といえば皆さんはどこで図りますか?

手首のとう骨動脈と言われるところが一般的でしょう。病院や施設では首元の総頸動脈と言われるところでも図ります。呼吸と同様で、一分間の回数を図ります。100回以上の時は頻脈といい、60回以下の時は徐脈と言います。どちらも健康的に問題がある場合が考えられますので急に変動があれば、注意が必要です。

 

医療・看護・介護において「意識状態が正常」と判断できるのは、目覚めた状態を維持し、外からの様々な刺激を感じ取り、その刺激に反応することができることです。その反応が鈍くなれば、身体状態の悪化が考えられますので、特に注意が必要で、場合により救急車を要請も考える必要があります。

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