介護のヘルプ|介護士目線の介護現場

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介護士を辞めたいと思ったとき

   

みなさん、こんにちは。

 

今回は介護士を辞めたいと思った時について考えていきます。

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私自身、特別養護老人ホーム7年間介護士として働きました。そのうちの2年間はユニットリーダーとして、部下や上司の板ばさみになりながら、必死に耐えていました。

 

介護士は精神的にも肉体的にも辛い割りに、給与が安いと考えられています。確かに、悪質な事業所では、利益を溜め込んで職員に還元することはしないで、上層部の財布のなかに入るケースもあるようです。そのような、事業所では、職員同士が束になり、なにか大きなことを起こさないと改善されることは難しいでしょう。

 

しかし、その一方で、真面目でしっかりした事業所は、本当に職員に事を考えてくれています。考えるだけで、それが行動に出ていないと感じる職員もいるのではないでしょうか。事業所にはNPO法人や医療法人、社会福祉法人、株式会社等がありますが、規模が大きいほど、下の方まで上層部が考えていることが分からないものです。

 

しかし、そこで雇用されて働く以上は経営者や理事に付いていくしかないのです。時には、機会は少ないかもしれませんが、社長や理事長に直接意見を求めるのもいいと思います。

 

そこで、自分達がそれまで知らなかったことが発見できるかもしれません。それがプラスになれば、継続して働けると思います。しかし、自分の譲れない分で上層部でとの意見が分かれたのなら、早めに退職することも否定はしません。

 

しかし、退職したあと、次の職場は必ずしも今よりも良いところに就職できるとは限りません。基本給が高いことに飛びつくと、昇給がなかったり、ボーナスが安定しないという話はよくあります。また、人間関係も最初から構築していかなければなりません。特に30歳をすぎると、自分より年下に対して頭を下げえ教えてもらうことに、強い抵抗を感じるはずです。退職金も大丈夫ですか?社会福祉法人は退職金が5年ごとに大幅にアップして、当然のことながら、勤続年数に応じて支給される額も高額になります。退職するということは、これまで積み立ててきた退職金もリセットされることになります。

 

これらのことをよく考えて、最終的な決断をした方がいいでしょう。

 

また、知識も実力も未熟なうちに辞めても、次の職場での評価は低いです。特に資格がない場合は、就職することさえ難しい場合はあります。

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ちなみ、私の法人では、介護福祉士がないと、正職員になれることはできません。

これは私が現在働いている事業所を退職した人から聞いた話で、感じたことですが、よっぽど条件のよい職場以外は、介護の道で働くなら辞めない方がいいという結論です。そのよっぽどいい職場とは、業界の人間だけでなく、だれもが羨むような事業所だったり、ヘッドハンティングされて好条件で入れるような職場です。

 

間違えても、度々募集をしているような事業所には就職しない方がいいでしょう。

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