介護のヘルプ|介護士目線の介護現場

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介護士のストレスついて

   

みなさん、こんにちは、

 

今回は介護士のストレスについて考えていきます。

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介護士といえば、人手不足が日本の社会問題となっています。

介護士は人の命を預かり、人間の人生の終盤にから最期にかけて携わることができる、とても責任の重い仕事であると共にやり甲斐も感じることができるのです。

 

人手不足の理由として、続けたいけど、仕方なく辞めるしかない状況が生まれてくるのです。

まず、一番は身体的ストレスがあります。

施設で働くと、入浴介助やおむつ交換、車椅子からベッドへの移動(移乗)で腰や肩にかなりの負担がかかります。なかにはヘルニアに罹患するひともいます。そのうえ、夜勤では連続勤務16時間は当たり前です。自分の長い人生を考えた時、身体的な負担になることが大きいのです。

それでも、若いうちはと頑張る介護士はいますが、相当に自己研鑽に励み自分自身のレベルアップ、資質の向上、又は運がないと、年をかさねても介護士のままなのです。

実際、私の職場でも60歳まで正職員で働いて、その後65歳まで再雇用で働いた介護士をしっていますが、かなり辛そうでした。

 

次に、精神的ストレスがあります。

とにかく、相手は人間なのです。介護士には有資格者も当然居ます。認知症や急変時の対応を勉強しています。しかし、実際そのような状況になったら、かなりのストレスが掛かるのです。

例えば、おむつ交換をしようと、衣類を脱がせた瞬間に利用者がおむつに手を突っ込んで汚してしまう行為があります。頭では、認知症だから仕方がないと分かっていても、介護士も人間ですから、かなりのストレスが瞬時にかかるのです。その汚れた便を投げつけてくるときもありますから、その時はなんとも言えない気分です。

 

また、気付いたら呼吸をしていなかったということも、稀ですがあります。私の場合は2回経験しました。経験上70歳を超えたら、それまでいくら健康的な生活をしていても、急変し命を落とす確率は高いと思っています。それらのことを踏まえて日々介護をしていますが、自分の夜勤の時にそのような巡りあわせになれば、さすがに負担です。

 

次に、職種間やユニット(グループ)間のストレスです。

同じ事業所の職員の間での人間関係のトラブルはよくある話です。

介護士と看護師の関係が良好でないと、一番迷惑を掛けてしまうのは利用者なのです。そのため、普段の職場ではそれなりに言うべきことも言えますが、言ったばっかりにトラブルに発展することもあるのです。

ユニット(グループ)間のトラブルも良くある話です。自分のユニットはしっかりできているのに、あっちのユニットはできていない。と愚痴っぽくなるのです。それが、漏れてトラブルに発展することがあるのです。

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最後は経済的な問題です。

これは年収が安定しないということです。事業所によってかなりの差があります。母体が大きければ安定しているとは限りません。法人を一族で運営していたりもします。福祉的な要素を見せながら、実は利益を重視している事業所も少なくはないと思います。

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